Lüneburg:中世の都市 “白い黄金” – 塩の道へ

10月3日は ドイツ統一の日 – Tag der Deutschen Einheit
1990年のこの日に45年ぶりに東西ドイツが統一され、ドイツ連邦共和国が誕生した日のため祝日だった。
せっかくの連休をどこかで過ごそうとデュッセルドルフから約420km北に位置するハンブルクに向かうことにした。

ドイツには、「ロマンティック街道」や「ファンタスティック街道」など「◯◯街道」が付く観光街道がいくつもある。
そんな街道のうちの一つであるAlte Salzstraße – アルテ・ザルツシュトラッセ:「塩街道」の起点として有名な、ハンブルクの南東50km手前に位置するLüneburg – リューネブルクへ寄り道をすることに。

約4時間高速道路を走り、辿り着いたのが人口約7万人の街だった。
小さな町を想像していたので着いてみてびっくりだ。
交通量も多く駐車場は満車…
車をなかなか止めることの出来ない結構大きな街だった。
何とか少し離れたところに駐車スペースを確保し…
ここからは、愛自転車ブロンプトンの出場だ!

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リューネブルクは当時、製塩所が存在する “塩の産地” として栄えたハンザ都市だ。
また、かつての繁栄を旧市街の古い街並から感じ取ることができる。

“白い黄金” とも呼ばれた塩は毎年2万5000トン作られ、”塩の道” と名付けられた道やイルメナウ川を経てハンザ商人によってリューベックに運ばれた。
そこから更にバルト海沿岸の全地域に輸出された。
塩はバルト海でとれたニシンなど魚や肉などの足の早い食材を塩漬けにして長期保存をするためにも大変重宝された。

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(この写真はネットより引用)

この週末は Lüneburger Sülfmeistertage (04.10.2013 ~ 06.10.2013) – Sülfmeistertagの日という15世紀から続く年に一度の歴史的お祭りが行われていた。
Sülfmeisterとは製塩所の所有者であり議員も務めた24人の権力者たちを指した。
このお祭りでは毎年さまざまな催し物を通して彼らの勇気や権力を試し、生き残るか新たなマイスターが生まれるかが問われる日でもあった。

たまたまそんなお祭りの初日に出くわしたのはラッキーだった。
中世ヨーロッパのコスチュームを着た人々が音楽を奏でていたり、当時の手法で作るパン屋の露天が移動蒔きオーブンまで持って来ていて、その場で釜焼きしていたりと旧市街はお祭りムードに包まれていた。
どおりで駐車場も満車になるのだと妙に納得(笑)

ちょうどお昼時でもあったので香りにつられ Ritterfladen – 中世のパンケーキを頂くことに。
Fladenとはパンケーキやべっとりとした固まりを意味するが…
ハーブとチーズがのったずっしりとしたピザパンと言った方が分かりやすいかもしれない。

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ずっしりとした焼きたてパンは言葉通りで美味しかった。
半分でお腹がいっぱい…
そして、とても喉が渇いた(笑)

この街は幸いにも戦争を免れたため、当時のレンガ造りの建物がとてもいい状態で維持、保存されている。
また、建物の外壁やファザードが華やかな装飾で彩られているのは、かつて塩によって栄えた重要で豊かな “大都市” であったことが感じ取れる。

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街の中心にはAm Sande – アム・ザンデ広場…

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建つ黒いレンガの建物は当時のビール醸造所で現在の Industrie und Handelskammer – 商工会議所も当時の繁栄を感じる造りだ。

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イルメナウ川沿いには、塩の上げ下ろしに使われていたであろう古いクレーンや Kaufhaus – ニシン倉庫などが残る。
最初に建てられたクレーンは1332年だが、写真の木製クレーンは1797年に建てられたもの…

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昔の船もこの街並を更に美しく映しだし私のおすすめスポットだ。

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カフェテラスは季節的にも少し寒くなり静かだったが…
暖かい日差しを感じる日はゆっくりと流れる時間を楽しめるとっておきの場所だ。

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港の近くには15世紀に建てられたゴシック調レンガ造りのバシリカ St.Nicolai-Kirche – 聖ニコライ教会が建つ。
綺麗なカーブを造り出すレンガ造りは当時の繁栄をここでも感じることができた。
場所柄、船乗りのための教会として親しまれていた。

“塩” で栄えた街リューネブルク…
人類にとって塩は必要不可欠だ。
個人的に塩で思い浮かぶ歴史的な出来事は…
1930年にインド独立運動の指導者であり「インド建国の父」として知られるガンディーによる「塩の行進」だ。
インドでは独立のシンボルともなった “塩”は歴史をも動かしてしまうチカラを持つ…
普段の私たちの生活では食卓の調味料の一つにすぎない感じがするが、中世当時からの生活に置ける塩というモノの重要度を改めて感じさせられる興味深い寄り道だった。

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