Warsaw: ミルクバーにポーランドのソウルフードがあった!

Bar Mleczny: ミルクバー?
ミルクを飲みに行くバー…のこと?
バーカウンターに様々な種類のミルクが並んでいるのか?
ママと子供用のカフェか?
初めて耳にする人は色々な想像をしちゃうかも。

想像とは全然違って… ポーランドのミルクバーは政府の援助を受けて営業している、いわゆるカフェテリアであり庶民の食堂なのだ。
元祖 Bar mleczny: ミルクバーは1896年にワルシャワにオープンしたと言われている。なぜかというと元祖はワルシャワではなくクラクフだという説もあるから。
ミルクバー以外にもこの2都市が競うところは色々あるよう…
誰が元祖かを競うところは世界共通ですね。

さて、当時のメニューには乳製品を使用したものが多かったけど伝統的なお料理も出されていたらしい。
安くて美味しい♪ これはイケる!
と、多くのビジネスマンがアイディアに飛びつき次々とオープンさせたのが始まり。
第一次世界大戦後にはポーランド中に広がり1930年の経済不況の時には栄養が取れて安いと多くの人々で賑わったそう。
第二次世界大戦中、そしてナチス政権の陥落後ソ連の衛星国となったポーランドの共産主義国時代には多くの人々のお腹を満たした庶民の食堂として愛された。
多くの歴史的建造物やメモリアルが “観光地” として残るポーランドで当時にタイムスリップできる生きた場所がミルクバーなのではないかと感じる。
当時の雰囲気、臭い、空気や音が店内に入るとよみがえってくるような気がする。

ポーランドに引っ越して約2ヶ月弱、市役所で住民登録、移民局で滞在許可の申請などお役所手続きでパタパタ走り回っている合間に私もミルクバーに行ってみた。

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Bar Pod Barbakanem: 直訳をすると町の出入り口となる門のふもとにあるバー 看板の後ろ側に見えるのが門。タイムスリップする場所としては最適!

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ちょっといい雰囲気に撮れたけど実際はパイプ椅子とテーブルが無造作に並ぶシンプルな食堂。 床から壁までタイル張りでどこか大浴場のようなところが情趣溢れていて気分が上がる!しかも、よく見てみると壁のタイルが可愛い。

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店内にはどこか昔ながらの日本の銭湯を思い出させる光景。 (やっぱりタイル張りがどうしてもお風呂場に見えてしまう…笑)
おばちゃんがレジに座っている。

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壁にはメニュー表… 全てがポーランド語。
最近は観光客向けに “シャレた” ミルクバーなど英語メニュー完備のところも多く出現しているらしい。ここは違った。ちょっと嬉しい。
今回は若干ズルをしてポーランド人の友達が同行…ホッ。
まずはおばちゃんに欲しい物を注文と支払い、レシートの紙にメモをした注文書を受け取る。

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キッチンの向こう側のおばちゃん、いや、おかあちゃんに注文書を渡して待つ。
窓口の裏側のポーランドのおかあちゃん達はノースリーブにエプロン姿でガシガシ次々と注文をこなして行く。かっこいい。
出来上がると期待通りに?ちょっとガラガラ声で出来上がった料理を読み上げる。
私が勝手に想像するにはかなりのヘビースモーカー。
スープを違う人が持って行こうとすると “あんたじゃないよ!こっちの人だよ!” (たぶんそう言っている)と注文の管理もこなしちゃう。
出来上がった料理とバラバラで揃っていないカトラリーをトレーに乗せて席につく。

注文を待つ間に次々とバックパッカーが店内に入ってきた。
Dumplingってポーランドではどれだっけ?と声を出してメニュー表を見ながら悩む旅人に Pierogi:ピエロギだよ。と私は自信満々に…(笑)
ピエロギの種類を聞かれて簡単に説明をするとえらく関心されてしまった。
いやいや、実は友達にさっき説明してもらったことをそのままそっくり伝えただけなのです…すみません。
ちょっとした知識でもシェアできるって幸せだなぁ。
きっと、友達が一緒じゃなかったら勇気出して入れていたか分からない。
友達の知識が私の自信に繋がり、次回はきっと一人でも入れる。
そんな知識のシェアって何気なくいつも交わされているけど、あえて意識してみると感謝の気持ちでいっぱいになる。

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さて、今回のメニューは左上から時計回りで
Filet z kurczaka: チキンカツレツ
Zupy Pomidorowa: トマトスープ
Zupy Ogórkowa: きゅうりスープ
Pierog z mięsem: お肉のピエロギ(きゅうりスープの裏)
Naleśniki Ruskie: ロシア風パンケーキ(ポテトとオニオンのクレープ挟み)

3人で合計約:34PLN = 8EUR = 1,100YEN
確かに安い!ボリューム満点!美味い!

目からウロコ的に美味しかったのがトマトスープときゅうりスープ。
トマトスープって普通にトマトスープでしょ?
まさに私も同じ反応。
トマトの酸味が抑えられ、クリーミーでコクがあり飽きがこないヤミつきの味。
本当はザ・ポーランド的存在であるキャベツのスープが飲みたかったけど品切れ。
残念。きっと美味しいはず!次回またリベンジに行かねば!
その代わりに試してみたのが別のザ・ポーランドきゅうりスープだったのだ。
恐る恐る口にしてみたら あら、ビックリ!美味い!
適度な酸味ときゅうりの食感がたまらなく合う。酸味はきっとスープに少し入っていたピクルスからきているもの。
トマトスープといい きゅうりスープといい、出汁が美味い!
この出汁の秘密が知りたい!

これからもポーランドのソールフードを求める旅は続きそう。
行きつけのノスタルジックなミルクバーを見つけておかあちゃんに出汁の取り方を教えてもらうんだぁ♪

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ごちそうさまでした♪

おまけ情報: ここのミルクバーにはダライラマがポーランドを訪問した際に訪れたらしい。
地元の人々が食べるところで食事がしたいとリクエスト。
その際に案内されたミルクバーがここだった。
いまでも、ダライラマが使用したカップで飲み物を注文することができるとかできないとか…

Warsaw:ポーランドのソウルフード・ハンティング

美味しいね♪ ポーランドのご飯♪

最初はドイツとあまり違いがないのでは?
そう思っていたけど…
まだ肌感覚だけど違うんです。

まだまだ越して来たばかりなのですが…
やっちゃいます!独断トップ3ランキング!

1位 – Żurek Soup: ジュレック・スープ

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ライ麦を発酵させたものから作るちょっと酸味のあるスープ。
ポーランドの伝統料理で各家庭の味があって日本のみそ汁的な存在だとか。

ゆで卵とソーセージが具として入っていることが多い。
パンをくり抜きながら食べる?飲むのが楽しくて美味しい♪
(パンをくり抜いた器ではなく普通のスープ皿で出てくることもある。)

作る人によって味はもちろん酸味具合も違うんです。
私は酸味がきいているのが好き。

2位 – Bigos: ビゴス

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こちらもポーランドの伝統的料理でお味はドイツのザワークラウトに少し似た感じ。
ただ、ビゴスは発酵キャベツと生キャベツを肉類やタマネギなどと一緒に煮込んだものでキャベツの酢漬けであるザワークラウトとはやはりちょっと違う。
温かい煮込み料理として頂くのが基本のよう。

ん?待てよ。
そういえば、一昨年のドイツ・ドレスデンのクリスマスマーケットでKassler + Sauerkraut im Brotlaib という似たようなものを食べたような…
食文化が多かれ少なかれ入り交じるのはやはり国境をシェアするヨーロッパならではなのかもしれませんね。

3位 – Pierogi: ピエロギ

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またまたポーランドの伝統料理で日本の餃子が恋しくなったらどうぞ♪
私は焼いたピエロギが好みですが茹でた物もあります。
中身はお肉や野菜だけではなく、フルーツやチーズが入った物まで。
メインからデザート役まで勤めちゃうピエロギの一番美味しい、定番と言われているのが ruskie: ルスキェ といってロシア風という意味を持つジャガイモとチーズが入っているものだとか。
歴史的に考えてロシア風が一番人気って…ちょっと皮肉でもあり面白い。
食べ物から見えてくるポーランドの歴史も興味深いなぁ。

どれもがポーランド料理を出すレストランならメニューに並ぶもの。
ジュレックとビゴスは家庭によって味付けが違い “おふくろの味” を思い出させる料理でありピエロギは街角のあちこちに専門店があるくらい。
いつか、これらの料理をポーランドの家庭で食べてみたい。
ソウルフードはきっとそこにあるはずだから♪

ランキングにはかなり、定番のザ・ポーランド料理が並びましたが…
このランキングも次期に変わる…かもしれません!

なにせ、ポーランド在住歴1ヶ月!
まだまだこれから!
マニアックに色々冒険していきますよー♪

そろそろお腹空いてきませんか?